2014年公開のジブリアニメ映画「思い出のマーニー」は、イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を映画化。
原作はイギリスを舞台とした作品ですが、スタジオジブリが映画化するに当たり、舞台を北海道に移しています。
また、ジブリ映画といえば、これまでは宮崎駿と高畑勲のどちらかが関わってきましたが、映画「思い出のマーニー」の監督には、宮崎駿が実力を認める米林宏昌氏が就任。
米林監督の長編アニメ作品としては、『借りぐらしのアリエッティ』に続き2本目となります。
そんな思い出のマーニーは、物語の舞台を北海道の湿地帯に置き換えた作品。
あらすじは、心を閉ざした少女・杏奈が、金髪の少女マーニーと出会って秘密の友だちになり、体験するひと夏の不思議な出来事を描いています。
女の子ダブルヒロインというのは、ジブリアニメ史上初で、そんな重要な声優に挑戦したのが、女優・高月彩良と有村架純だったのです。
内気な少女・杏奈を高月彩良、金髪の不思議な少女マーニーを有村架純が担当しましたが、それぞれジブリ作品初参加となり、アニメ映画の声優も初挑戦だったそうです。
そのほかに北海道を拠点に活動する演劇ユニット「TEAM NACS」の5人が、『思い出のマーニー』の声優に出演。
その中で大泉洋が担当したのは山下医師役で、ほかの4人にもキャラクター名がある配役に挑戦していますが、今回の声優陣は「下手でひどい」と酷評されたのでした。
思い出のマーニーの声優がひどい 大泉の役は?
映画「思い出のマーニー」のダブルヒロイン・杏奈とマーニーを務める声優は、ドラマ「GTO」や映画「男子高校生の日常」などで活躍する高月彩良と、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」や「映画 ビリギャル」でおなじみの有村架純です。
杏奈の養母・頼子を松嶋菜々子、夫に先立たれて悲しみに暮れる老婦人を森山良子、「湿っ地屋敷」の意地悪なばあやを吉行和子が担当しています。
また、劇中で歌が入るシーンがあるのですが、その歌は森山良子が歌っていて、大泉洋が担当するのは夏祭りやパーティーのシーンに登場する山下医師役。
本作品の舞台が北海道であることから、同地出身の「TEAM NACS」が声優に抜擢されました。
大泉洋以外のTEAM NACSメンバー4人は、美術教師役を森崎博之、十一役を安田顕、紳士役を戸次重幸、町内会役員役を音尾琢真が演じています。
ただ、声優の評価については、演技が下手でひどいと酷評されています。
■高月彩良/杏奈
■有村架純/マーニー
■松嶋菜々子/頼子
■寺島進/大岩清正
■根岸季衣/大岩セツ
■森山良子/老婦人
■吉行和子/ばあや
■黒木瞳/久子
■杉咲花/彩香
■大泉洋/山下医師
■安田顕/十一
■森崎博之/美術教師
■戸次重幸/紳士
■音尾琢真/町内会役員
思い出のマーニー あらすじ
映画「思い出のマーニー」を見た人の感想はと言うと、意見が分かれます。
たしかにキャッチフレーズが「あなたのことが大すき。」だし、ポスターのビジュアルも背中合わせで手をつないだ杏奈とマーニーが映っています。
いかにもガールズ好きを煽っているかのようにも見えるのですが、見る人の捉え方次第ということなのでしょう。
物語のあらすじは、幼い頃に両親を亡くし心の中に寂しさを抱えて生きてきた少女が、不思議な出会いをきっかけに本来の明るさを取り戻していくというもの。
これまでのジブリといえば、晴天の空が描かれているのが定番でしたが、本作品では晴れでも曇りでもない空が描かれていたりと、独特の世界観で心を閉ざしている杏奈を表現。
杏奈が明るさを取り戻していくにつれて、風景デザインが変化していくところに注目されます。
北海道。12歳の杏奈(声:高月彩良)は、一見ごく普通の中学生だが実は大きな苦しみを抱えながら生きていた。
そんなある日、海辺の村にひと夏を過ごしにやって来た杏奈は、美しい湿地の対岸に古ぼけた洋館を見つける。
その屋敷に既視感を覚えた杏奈が村人に尋ねると、そこはもう何10年も人が住んでいない“湿っ地屋敷”だという。
好奇心からひとりでボートに乗って屋敷を目指す杏奈だったが、誰もいないはずの屋敷の窓に明かりが灯り、同時に屋敷の方から「ロープをこっちへ投げて」と声が聴こえてくる。
声の方に向かって杏奈がロープを投げると、そこには金色の髪、青い瞳、白いネグリジェを纏った裸足の少女が立っていた。
彼女の名はマーニー(声:有村架純)。
杏奈とマーニーはすぐに仲良くなり、ふたりは“湿っ地屋敷”で過ごすことになるが、その後、杏奈の身には次々と不思議な出来事が起こり始める。
時を超えた舞踏会、告白の森、崖の上のサイロの夜……。
やがてふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれるとき、杏奈は思いがけない“まるごとの愛”に包まれていく……。
引用元:movie walkerより
思い出のマーニー 舞台は北海道のどこ?
北海道を舞台にした映画「思い出のマーニー」ですが、それぞれのシーンはどこを舞台にして描かれているのでしょうか。
主な風景のモデルとなったのは、藻散布沼(もちりっぷとう)と霧多布岬(きりたっぷみさき)、その周辺の藻散布、火散布、霧多布、浜中町全域で、湿っ地屋敷は藻散布沼です。
浜中町にある藻散布沼は、霧多布湿原(きりたっぷ)から11キロ離れた場所にあり、作品の舞台になっている釧路湿原(くしろしつげん)からはかなり離れています。
そして、杏奈が降り立つ道東の「岸崎別(きっさきべつ)駅」はどこなのか?
実は「岸崎別駅」というのは実在してなくて、厚岸町にある「厚岸駅」がモデルになっているのです。
また、マーニーの住んでいた屋敷外観のモデルは函館の「旧イギリス領事館」だとか。
原作がイギリスを舞台にしているだけに、屋敷に採用したのだと思います。